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「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」(朝日選書)を読むぞ

2017.06.07

私は、初めて知ったのですが、「ネガティブ・ケイパビリティ」とは「すぐには答えの出ない、どうしようのない事態に耐える能力」のことだそうです。5月28日の朝日新聞に紹介されていました。著者は帚木蓬生(ははきぎほうせい)さん(70歳)。

東大仏文科卒のテレビマン(TBS)から九大医学部に転じ、精神科医としても現役の著名な作家です。患者さんと接するときにいろいろ悩まれたそうです。「医師に求められるのはすぐには直せないことを受け入れて患者が歩む長い道のりに連れ添うこと。ただちに解決できない状況に付き合えるのも一つの能力」「人と人が接するところの問題は、おいそれと解決できなくて当たり前。無力感を覚えそうになった時、この言葉が支えになった人は多いはずです」「精神科医として臨床40年、常に自分の無能を突き付けられて来ました。この言葉を知らなければ、続けてこられたかどうか」

まだ、私が読んでない本をご紹介するのは申し訳ないのですが、この著者の言うことにとても身につまされます。私が日頃感じていることを言葉にしてもらった気がします。明日、本屋さんに行きます。

院長:阪中明人