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家康も大変だった話

2016.03.07

NHKの大河ドラマ「真田丸」が好調である。毎年、大河ドラマに関連した本をいくつか読むのだが、河合敦著「真田幸村・家康をもっとも追いつめた男」(小学館新書)を読んだ。著者は「世界一受けたい授業」などにも出演されて、解説が斬新で解りやすい。
この本の中に「徳川家の三河家臣団は忠節を尽くし、よく主君を補佐したといわれるが、そんな話は真っ赤なウソだ」と書いてあってびっくりした。
武田信玄との三方が原の戦いでは、徳川軍は粉砕され譜代や重臣の多くが浜松城に帰らず、他所に逃げ込んだとか、秀吉の時代には徳川一の重臣が何人も秀吉の部下になってしまったとか三河家臣団もいろいろあったようである。
信長、秀吉という重石がとれて初めて、律儀という殻を破って、己の真の姿を見せ始めたという。それが還暦の直前。
家康という人は本当に忍耐の人だ。徳川家康の本もいろいろ読んでみたい。

院長:阪中明人