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和顔施(わがんせ)について

2014.12.07

私が中学生の頃、薬師寺管長の高田好胤(こういん)さんという方がいた。修学旅行の学生に一生懸命話をされて、関西系のテレビにもよく出演されていた。その人の書いた本で知った言葉である。

その本はもう手元にないのでうろ覚えだが、仏教には布施という考えがある。お金や物で施せる人はいいが、自分には何もない、どうすればいいかという問いに対してお釈迦様が答えたという。財がなくても人に施しはできる。優しい目つきやあたたかい言葉などでそれを無財の七施(むざいのしちせ)という。その中の一つが和顔施(和顔悦色施)といって、人様に優しい笑顔を向けることだと。

たしかこのような話だったと記憶している。(怪しい記憶でごめんなさい)中学生の私の記憶には残ったのだが、実行に至ってない。最近、家で過ごしていて中学生の娘から「パパ、顔がこわい」と2回言われた。別に怒ってもないのだが、犬のおしっこの片づけをしたり、風呂の掃除をしたりしているうちにこわい顔になっているらしい。いかん、いかん。

その時は相手がいるわけではないのだが、日頃が大切である。笑顔を意識して毎日を過ごしていこうと思う今日この頃である。