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エリザベス・キューブラー・ロスについて

2013.09.17

エリザベス・キューブラー・ロスという人をご存知でしょうか。

2004年に78歳で亡くなっておられます。精神科医であり、ターミナルケア(終末期医療)、サナトロジー(死の科学)のパイオニアであり、その著書「死の瞬間」(中公文庫)は世界的ロングセラーです。死をふくむ喪失体験の心理的五段階説、臨死体験における意識の変容の五段階説などが有名です。

私もその名前は知っていたのですが、その自叙伝である「人生は廻る輪のように」(角川文庫)を初めて読みました。

医者にとって死が敗北でしかなかった時代。大学で余命わずかの人にインタビューを行い、それをマジックミラーを通して学生や医療関係者に講義として見てもらい(もちろん患者さんの了解はとっている)ディスカッションをするなど画期的なことをいくつもされています。闘う人でした。

私があまり「闘う」ことはしないので非常に感銘を受けました。一読をお勧めします。

院長 阪中 明人