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ルルドへの旅ノーベル賞受賞医が見た

2022.06.07

「ルルドへの旅 ノーベル賞受賞医が見た『奇跡の泉』」を読んだ
著者はアレクシー・カレル(1873~1944)というフランス人の医師で血管外科の先駆者で1912年にノーベル医学生理学賞を受賞している。この本は著者が亡くなって5年後に未亡人によって公にされた。カレル博士の実際の経験を元に小説仕立てで書かれている。
フランスの南ピレネー山脈のふもとにルルドという寒村があった。1858年(明治維新の10年前)にその土地に住んでいた貧しい家の14歳の少女ベルナデッタが、とある洞窟でこの世の人とは思えぬ神々しい婦人の姿に出会った。(結局18回出会うことになる)その姿は他の人には全く見えないのだが、その婦人の指示によりベルナデッタが洞窟の下を手で掘ると泉が湧き始めたという。その泉の水を飲んだ人たちの中に医学では考えられない回復を示した人が何人も出た。様々ないきさつで、その方が聖母マリアであることがカトリック教会に認定された。奇跡もかなりの確率で教会が認定しているという。
現在は年間600万人の巡礼者がルルドを訪れるそうである。そして泉からは現在も一日10万リットルの水が出続けているという。
詳しくはこのカレル博士の本を読んでいただくしかないが、博士自身も奇跡を目撃している。とにかく面白い。年間600万人もの巡礼者が行く聖地に私も一度行ってみたいと思う。

院長