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カタルシス

2024.07.07

学生の時、「カタルシス」という用語を授業で初めて聞いた時は、頭の中で勝手に日本語で「語るしす」と変換していました。哲学者アリストテレスは、演劇学用語としてカタルシスを用いたそうです。悲劇が観客の心に、恐れと憐みの感情を呼び起こすことで、精神を浄化する効果があるとしています。その後時を経て、カタルシスは精神用語として、「浄化」を意味するようになりました。ギリシャ語の「katharsis」に由来しており、英語では「catharsis」と綴られています。一般的に負の感情(悲しみ、苦しみ、怒り、不安など)を表現することは積極的にしない傾向ですが、カウンセリングでは、負の感情に焦点を当てて、言語化する(語る)ことを大切にしています。