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僕は9歳の時から死と向きあってきた

2025.12.07

「僕は9歳のときから死と向きあってきた」柳田 邦男著(新潮文庫)
私が知っている方が50歳少しで亡くなった。
前日もお元気で朝になって同居のご家族が部屋まで見に行くと亡くなっていたらしい。脳出血だったそうである。
ノンフィクション作家の柳田邦男さんの上記の本を思い出して、読み返し始めた。柳田さんは57歳の時にご自分の次男さんが自死を図り脳死状態になり「サクリファイス(犠牲)わが息子・脳死の11日」を書かれた方である。上記の本の中にこういう一文がある。
「私が25歳で自ら命を絶った次男について『犠牲』をお送りした後、司馬遼太郎氏から悔やみ状をいただいた。その書状のなかで、20歳代で亡くなった吉田松陰が死の前に『人はたとえ60,70であろうと25~26であろうと、春夏秋冬があるのだ。悔ゆることはない』と書いたことを教えてくださった。
そして、『われわれは馬齢であります。25歳は宝石であります。まことにまことに』と付記されていた(一部改変)
死を考えることは、生きることを考える事です。 

院長